またしてもサウスウォールへやってきた。今回はオージー・ライトとオージーのサーフボードをシェイプするプロサーファーのジョエル・フィッツジェラルド、怖いもの無しの若手パンクロックサーファー、ノア・ディーンと共にやって来た。恒例となったビーチまで約20分ウォーキングはカリフォルニアのトラッセルズを彷彿させる。意外とピクニック気分で歩くのが楽しいのだが、エナジー溢れるノアは少しでも早く海に入りたい。サーファーが乗り捨てた、空気の抜けた自転車を見つけ出して一足先にポイントへ向かった。我々も歩いてポイントへ着くとレフトのソリッドなセットが綺麗に割れている。人も少ない。ノアは颯爽とボディーボードで海に飛び込んだ。パンチーなレフトの波でチューブを抜けてから思いっきりトップターン。体の大きいノアの体重が乗ったターンは迫力がある。。オージーはこの半年間、大好きなビールをやめてサーフィンとアートにフォーカスしていた。体脂肪率が極限まで減ってまるでCT選手のような体つきだ。サーフィンも絶句調。今が彼のサーフィンキャリアでピークと言っても過言でないくらいのライディングを披露した。オージーは今、完全に覚醒中だ。赤いウェットスーツを纏ったその姿はまるで鬼のようだった。この日グロメットのプロサーファーが何人か入っていたが、オージーのサーフィンを見て皆舌を巻いていた。赤いウェットスーツを纏ったその姿はまるで鬼のようだった。ジョエルもまた熟練された達人サーファーだ。鋭くてパワフル、スタイリッシュなサーフィンを若手に見せつけた。ノアは1時間ほどでボディーボードからサーフボードへ。バックサイドでパーフェクトなグーフィーウェーブに当て込みまくった。スプレイの量が尋常じゃない。パワフル極まりないライディングだ。しばらくするとジョエル・パーキンソンが入ってきた。この辺で彼を見るのは珍しい。アンチWSLのノアはお構いなしにパーキンソンにスプレーを浴びせた。アンダーグランドのパンクロッカーがCT選手になんら引きを取らないサーフィンを見せつける。かっこいい。 この時期、当分サウスウォールから目が離せない。