バイロンベイは年末年始になると観光客のピークを迎える。コロナの影響で海外からの観光客の姿はないものの、旅行好きのオーストラリア人は海外に行けない変わりに国内を旅行する。オーストラリアの最東端に位置するバイロンベイはこの時期は特に人気があり,今年も相変わらずの大混雑だった。クリスマスから年始にかけては良い波に恵まれたが、その後しばらくは波がなかった。ホリデーも終わり、落ち着きを取り戻したバイロンベイ。。今日は朝7時に目覚めて期待せずに波チェックに車を走らせる。自宅から20分ほどでワテゴスビーチに辿りつくと,腰ほどのレギュラーが3つくらいのセクションで綺麗に割れていてた。人も少なく雲一つ無い快晴に紺碧の海。ビンゴー😎!と思いながら車を駐車していると、丁度Beau Fosterがこれからパドルアウトする所だった。どんなに波が良かろうが、こんな時は自分がサーフィンするよりも撮影する方が優先である🎥。Beauはサーフマットで沖まで出ると、まるで空を飛んでいるかの様な綺麗なラインを描きながら腰ほどの波を滑走した。

撮影をしながらJack Lynchに波が良い事をメールで伝えた。丁度Beauがセッションを終えた所で早速Jackがハイエースでやってきた。9’3″のロングボードでテイクオフ。力の抜けたトリミングから素早いステップで六歩踏んでハングテン。Jackのサーフィンは無駄な動きがなくて強弱がはっきりしていて見ていてカッコいい。ゆるいけどパワフル。そして彼は波を追い回す様なことをしない。自分の決めた場所で波待ちをしたら、後はただひたすらそこに来る波を待つだけだ。そんなチルなロングボーダーのスタイルは見ていてとてもエレガントだ。一時間で腰腹の波を10本くらい乗って終了。満足そうに仕事へと向かって行った。

さて次はいよいよ私の番という事でSurfers Countryのワイドノーズ,7’6ピンテールシングルフィンを取り出してパドルアウト。海に出るとあまりの水の綺麗さに驚愕😍真っ青に透き通った波を2本乗った所で今度はAri Brownがお馴染みの88でパドルアウトしてきた。私は車に戻りGoProを取り出してまた沖に出た。Goproを口に咥えてアリとパーティーウェーブ。88マスターはひょいひょいと巧みにフィンレススポンジボードを操る。自由そのもの。見ているこっちが楽しくなってくる。私は背後から波に持って彼のライディングを撮った。フィンレスでパーティーウェーブをすると童心を思いださせる。初めてサーフィンをした時の様な感覚だ。



インタビューを終えるとエリスが 『BEER OCLOCK?』っと言う事で私たちは近くのパブにやってきた。彼は大のビール好きだ。キンキンに冷えたパイントを持って乾杯。美味すぎた。このパブはバイロンから車で40分くらい内陸に入る。観光客はまずいない。ローカルサーファーとクリエーター達の溜まり場になっている。知らず知らずと友達が集まり大宴会になるのはいつもの事。調子に乗ってビールを飲んでいるうちに私は少し気持ちが悪くなってきた。それもそのはず、今年一番の炎天下の中、1日中ビーチでカメラを回し続けたのでちょっとした熱中症になっていた。これはやばい、、車で休もうと歩き出したらめまいがしてそのまま気絶してしまった。1分くらい駐車場でブッたおれた。笑)ラッキーな事に誰にも見られていなかったので恥ずかしい思いをするのは免れた。その後木陰で休んだ。ソワソワと微風がなんとも気持ちが良かった。今日は大収穫。文字等りぶっ倒れるまでやったった。 まさに THE DAY。。✌🏽