朝7時前起床。水平線の彼方にはオレンジ色の光りが雲に見え隠れしながら海面を照らしていた。今年の夏は雲が多い。曇り空とはまた違って入道雲の様な形をした雲がオーストラリアの広大な空に所々出現する。自然の広大さを感じさせてくれる空だ。

ヤンバの街中にあるオーストラリアの典型的なベーカリーで朝食。ピザサンドをトーストしてもらい食べた。エスプレッソ・ブラックコーヒーが寝起きの胃袋に染み込んでいく。本来、オーストラリアのこの手のベーカリーはお世辞にも美味いとは言えない。周りに何もなくて仕方なく食べるのが普通だが、ここのベーカリーは別物。サンドウィッチもコーヒーも本当に美味しいのでヤンバにきた時はぜひ試して頂きたい。アンゴリーに到着するとRAGEクルーも同じタイミングでやってきた。波は昨日よりもサイズアップしていてパンピンだ。早朝はいつも混雑しているがクリード・マクタガードはそそくさと着替えてゲットアウト。人が多い上に朝日が逆光となってなかなかカメラのファインダーでは見つける事ができない。こんな時は肉眼でセットが来るのを待って誰かが乗るのを待つ。出来る限り知らない人は撮りたくないので撮りたいサーファーを見分けるのは難易だが、感とインスピレーションを頼り撮る。セットがやってきた。カメラを構えたが知らないサーファーだ。朝日が眩しすぎて誰が誰だかわからない。。と思いきやクリードだ。クリードはスラスターを好んで乗る。大きなボトムターンからクリーンで素早いオフ・ザ・リップそしてチューブ。一つの波で自由自在に技のコンボをメイクしていく。ちょっと無茶をして技をメイクできない若手サーファーとは違い、彼は確実に最後まで波を乗り切る。技の成功率が極めて高い。撮っている方からすると有難い。逆光のシルエットに映るクリードのサーフィンはとてもクリーンで本当に美しかった/strong>。エリス・エリクソンからメールが入った。アンドリュー・キッドマンもエリス達とは別でこっちに向かっているとの事。ナーイス!と思いながらカメラを構えていると、早速アンドリューがビーチを歩いていた。私はアンドリュー!と声をかけるとhey Keita!とテンション高めに話してきた。アンドリューの片手には70年代風のショートボード。ラウンドピンテールのシングルフィン。相変わらず渋い。アンドリューはゲットアウトすると早速インサイドよりの波を乗った。オルタネイティブボード’のパイオニアはメロウに波をトリミングをしながらパワーゾーンに入ると鋭いカットバック。熟練された落ち着いたサーフィンだ。エリスとボー・フォスター、ジャリーザ・ビンセントもエリスの車で一緒にやって来た。3人は波を見ると興奮を隠せずにいながら着替えたりサンクリームを塗り出した。役者は揃った。。。 続く!